シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。
シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,400講座以上。これまでに36,000人以上が参加しています。
新着授業
誰でも参加できます!

【1泊2日】懐かしくて、新しい。森の京都で見つける、里山の暮らし@京都府綾部市

わたしとウクライナ Vol.2-①
〜週末はあたたかいウクライナ料理を〜
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わたしとウクライナ Vol.2-②
〜週末はあたたかいウクライナ料理を〜
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「誰も」が「自分らしく」生きていくために

誰もが働ける社会をつくる
ソーシャルファームを知って、考えて、動きたくなるワークショップ
【第1回】ソーシャルファームって何だろう?

渋谷で暮らしの井戸端会議

DEEP THINKING〜終わりなき思考に挑戦しよう〜

【ブックイベント選書会】悩む人と本好きさんとのアナログエンカウンター

【オンライン授業】デジタルが気候変動の原因に⁈「脱炭素×デジタル」を考えてみよう!

活動・起業を始めたキッカケに迫る vol.1
〜離婚後の子育て"共同養育”をサポートする「りむすび」代表の場合

はがし刷り版画ワークショップ~ワクワクのグリーティングカード作り

親子ひこうきヨガ
〜子どもの心と体を強くする〜
最新授業レポート
終了した授業の内容をお伝えします

「継承の場面」 その11 能楽師と刀鍛冶が伝えるその世界
今回は、「継承の場面」その11 能楽師と刀鍛冶が伝えるその世界 の授業の様子をお伝えします!刀鍛冶、日本玄承社の黒本知輝さんと能楽師、重要無形文化財保持者総合認定の小林晋也さんから様々なお話をお聞きしました。黒本さんは京丹後市からオンラインで参加してくださいました。黒本さんと小林さんは既に7、8年の付き合いで、小林さんは黒本さんが作成した刀を能の中でも使用されているそうです。開始早々仲の良さが分かる会話が飛び交い、私たちも楽しく参加できました。授業はアイスブレイクとして、名前と参加理由を共有する自己紹介から始まりました。刀に興味がある方、能に興味がある方、中にはシブヤ大学に興味があって参加された方など、様々な理由で集まったメンバーでした。実際に小林さんが演じていた能を見に行っていた方や、公演名まで詳しく認知されている方もいらっしゃいました。始めは、お二方の動画を視聴しました。黒本さんの動画では刀を作る様子が紹介され、小林さんの動画では、実際に小林さんが能を演じているシーンを視聴しました。画面を超えて迫力を感じる映像や黒本さんから刀を譲り受けるシーンを見ることができました。お二方の紹介された動画はYouTubeにもあるそうです。黒本さんが映してくださった外の景色では、自然豊かで穏やかな京丹後が見られ参加者の皆さんも思わず小さな歓声を上げていました。刀を打つために鳴る「カチカチ」といった音を近隣住民への迷惑を考慮せず奏でることができる環境だそうです。動画を視聴した後に、貴重なお話をいただき、質問タイムがありました。皆さんが積極的に質問されるので、とても盛り上がりました。質問の内容では、細かく刀の原料について尋ねてみたり、日本の伝統を背負うことになったきっかけ、1日のスケジュールを尋ねることができました。私の印象に残った質問は、「能と狂言の違いについて」です。一見違うものと捉えられる能と狂言ですが、狂言は能楽師の狂言担当という意味だそうです。小林さんが様々な例えを出して教えてくださる姿が印象的でした。黒本さんのお話では、1日のスケジュールは一般的な社会人と変わりませんとのお話でしたが、刀を研いだり炎を使用したりする場面を学んだ後だったので不思議に思いました。質問に花が咲き始め、場も温まったところで能のミニ体験が始まりました。小林さんの指導を基に、黒本さんも画面越しに参加してくださりました。今回は、基本の姿勢から刀を振り下ろす動作。わかりやすい姿勢の指導で、どこに力を入れたらいいのか、どこがキツくなってくるのかなどのお話も聞くことができました。この体験から正しい姿勢を学べたり、重心を置く位置を意識することがとても大変でした。小林さんがどれだけ繊細な動きを舞台の中で行っているかを知ることができました。リモートの黒本さんは刀を振る動作を見せてくださり、それは画面越しでも伝わる迫力でした。次に企画会議を行いました。参加者のみなさんと、能楽や刀鍛冶について未来の展望をお話ししました。実際に多くの人に日本の伝統に触れ合ってもらうためにどのような企画を作ることができるのか、参加者のみなさんから先生へたくさんの意見をお伝えしました。ビジネスマンの経済論から疲れたOLの体験事業の希望など、実際に実行することが可能でありそうな意見が飛び交いました。中には、日本の伝統を安売りしないでほしいという意見も出ました。お堅いイメージの伝統工芸、芸能をいかに身近に感じてもらうかも重要ですが、威厳を崩してほしくはないといった思いにみなさん納得のご様子でした。参加者のみなさんのたくさんの意見が日本の伝統の未来につながることを願います。最後に1日の感想を共有しました。「刀と能の組み合わせを楽しめた」「京丹後市に行きたいと思った」「伝統芸能の方々と関われた良い機会だった」など、みなさん大満足の講座でした。講師のお二方と生徒の皆さんとの絆が生まれたような、貴重な時間になりました。ただ生活しているだけでは触れることのなかった伝統芸能。今回の講座を通して、とても身近なものになりました。この「知識」を今度は私たちが継承していきたいと思いました。まずは京丹後や能の地に足を運びたいと思います!(レポート・写真 岩舘明日香&宮内春菜)【視聴動画】【日本玄承社】コンセプトムービー黒本知輝さん能「小鍛治」小林晋也さん

自分らしい生き方探求部「肩書きとわたし(私史) Vol.2 」
皆さんはこれまで、どのような肩書きを持ってきましたか?例えば、、、副部長や委員長など何かのグループの代表という肩書きであったり、お母さん、お兄ちゃん、飲み会番長、、みたいなものも肩書きとも呼べたり、今の時代、副業などでさまざまな肩書きを持つことも珍しくなくなってきました。この授業では、吉田さん、鶴間さんのお2人の肩書きとライフストーリーを参考に聞かせていただきながら、参加者も一緒に自分の肩書きとストーリーを振り返ってシェアする、という内容で「肩書きとわたし」について深めていきました。鶴間さんは、これまでにクラブのママ、デザイナー、講師、経営者という様々な肩書きを持たれていたとのことですが、必ずしも金銭的に稼いでいるからといって、肩書きがしっくりきていたわけではないというお話が面白かったです。(クラブのママ時代がそうだったようです。)水商売をやめて、自分ができることを考え、貯金を元にデザインの専門学校に通っていた時代は、稼ぎは減っても自分らしく生きている実感が持て、人生の中での満足度も上がっているというお話が、とても印象的でした。後半のワークでは、①今までの自分の肩書きと歴史を振り返る②しっくりくる肩書きを考える ③全体自己紹介 の大きく3部構成で進められました。シェアでは以下のようなバラエティ豊かな意見が出てきて、一人一人のお話をもっと聞いてみたい・・!と思える時間でした。・今の母親という肩書に収まらず、「好奇心旺盛なインプッター」として活動していきたい・高校時代に、サッカー部の彼女になる、という肩書きが得られた時の充実感を思い出しました(笑)・一時的に無職だ、という肩書きに引け目を感じていたけれど、捉え方によってはこれからなんでもできる可能性に溢れているとも思えたまた、参加者からの感想を一部紹介します。・順風満帆な人生を歩まなければいけないと思うところがあったがそれではおもしろくないと気づけた。・参加者が能動的に生きていることが嬉しく、楽しかった。・想像よりも初対面の方と深く話せて受け容れてもらえた実感を持てた。・また今回のメンバーで集まれる機会がほしい。 この授業を通じて、自分らしい肩書きというのは誰かから与えられるものではなく、常に変わり続ける自分を見つめながら、しっくりくる肩書きをつくり出していくものなのかもしれない…!と感じました。秋の気持ちの良い晴れた日に、自分について振り返ってみるとても充実したひとときでした。吉田さん、鶴間さんありがとうございました!(写真:竹鼻ゆか、授業レポート:深澤)

落語っておもしろい? 〜「いつか聞きたい」が「いま聞きたい」になる初めての一席
今回は落語に興味はあるけれど、どこに行ったらいいのか…。検索してみたりするものの、沢山の情報の海に飲み込まれ、マナーとかルールとかあるのかな?ハードルが高い気がして検索終了(笑)そんな初心者さんに、わかりやすくもっと落語を知ってもらおう!そして行ってみよう!となれる授業を落語家の桂笹丸さんをお迎えして行いました。「まずは落語の歴史から」と言いながら「落語は気楽に聞いてもらうものなんですよね~」と、さらっと話す先生。冒頭から「そうなのか~」とため息な私。敷居が高いな、素人が急に行ったら馴染めなそう、とかいろいろ考えていたのはなんだったのでしょう…。安土桃山時代に、お殿様のそばに使え、話の相手をしたり、飽きないようにいろいろな話をする御伽衆(おとぎしゅう)と呼ばれる人たちが始まり。江戸時代では、安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という浄土宗西山深草派の僧がつくった醒酔笑という笑話集が有名。そしてこのころ、山生亭花楽(さんしょうていからく)というプロが誕生し、初の寄席が行われました。江戸よりその名が続き、今は三笑亭可楽。今の芸人さんのコントネタのベースになっているものも歴史の中に沢山あるとか。みなさんチェックです!そして、いよいよ明治に入ると三遊亭圓朝が登場。このころに落語という言葉ができたそうです。つらつらとお話される先生。さすが噺家さん、声の通りが違いますね!そして引き込まれてしまいます。アイスブレイクもなしに歴史を面白可笑しく話し、すでに笑いがおこっていました。さすがです!落語家の階級は今現在も受け継がれ、見習い・前座・二つ目・真打と上がっていくそうです。真打になると永遠に真打だそうで、真打が溢れかえっているとのこと(笑)。師匠たちがなかなか死なないので!とブラックジョークの笹丸さんに、参加者のみなさんも思わず笑いがおこっていました。現役最高齢の真打はなんと98歳!話にも厚みがありそうです。なんとなく歴史などがわかったところで、ちょっと知っておくとより楽しめるポイントを教えていただきました。私もですが、参加者のみなさんも「へ~そうだったんだ~」と感心したのが、寄席で使われる太鼓と三味線の音の意味。開場の合図である一番太鼓、「カラカラカラ~」は、まだお客さんが入っていない状態を表し(空)、続いて「どんどんどんとこい」というリズムを、バチを「入」という字にして太鼓をおさえるそうです。沢山お客さんが入るようにゲン担ぎだそう。終わると「出てけ出てけ出てけ~」お客さんを外に出す様子、「バラバラバラ~」お客さんが出ていく様子、「カラカラカラ~」会場が空になる様子、「ガリガリガリ~」鍵を閉める様子。ぜひ寄席に行った際は、音にも注目です。ワクワクしますね!座布団も縁が切れないように切れ目がないほうをお客さん側の前に出すそうです。その他、上下(かみしも)を切るといって、登場人物を分けているのでそこも注目ポイント。上座下座で左右が分かれていたり、建物の中にいる人、外から来る人でも違うため、想像しながら見るとより落語の世界に没入できそうです。手ぬぐいや扇子の小道具使いも見どころの1つですね!いろいろなお話を聞き、いよいよ実際に小噺をやってみようのお時間です。4人1組で5グループ、用意された小噺台本から好きなお題を選んでスタート。ちょっと緊張してしまうかなという心配をよそに、ワイワイ始まり、みなさんそれぞれ気になった小噺を選んで演じていました!声色などを変えたり、アレンジを入れた人もいて、初めてとは思えないお話ぶりにびっくりです。笹丸先生からも、この登場人物はどんな気持ちで話しているのか、プロフィールを考えることも有効ということや、実体験を活かすのも良い、大きな声で話す、噛んでも良い(だって登場人物は噛むかもしれないから(笑))、全部を覚える必要はないなどアドバイスをもらいながら楽しめた時間でした。さすがに1人ずつ前に出てやってみる時間は、ほんの少し緊張気味でしたが、みなさん普段では体験できない機会におもいきって挑戦し、最後は笑顔と拍手!それぞれ、味があってキャラクターも出来上がっていて、個性豊かで素敵でした!最後に、授業の振り返りの際、笹丸さんに一番初めはどこに行ったらよいですか?と質問をしてみました。まずは自分が好きな噺家さんを見つけるのがポイントだそうです。東西合わせると800人くらいいる噺家さん。まずは、寄席にいっていろんな人の話を聞いて、面白いなと思ったらその人の落語会に行ってみるというのがおすすめ。浅草は一番初心者にはわかりやすいお話が多い、池袋は個性派、末廣は真打のみの本格派など、場所によって特色があるようです。楽しめるようになってくると、今日は本格的にしっかり聞きたいから末廣へ、今日は面白く個性的な話を楽しみたいから池袋へ、など選んで行く人もいるそうです。さてさて、私も含め落語初心者のみなさん、あとはあの狭い入口を勇気をもってくぐるだけですね!(笑)寄席は基本当日券をその場で購入し、いつ入ってもいつ出ても自由。少し時間が空いたら寄ってみましょう~!楽しかったですね!おわり!(授業レポート 竹鼻ゆか/写真 しんちゃん)
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